ADHD
私は、48歳という遅すぎる年齢で発達障害(ADHD)と診断されました。
診断されるきっかけ
30代後半で長年続けていた会社を退社し、その後ずっと転職を繰り返していました。
住宅ローンもあるし、子供もまだ小さい、守るものがあるので強くならなければいけない立場なのですが、どうしても最終的に対人関係で離職を繰り返していました。
頑張れない自分が嫌で辛く、次こそはと思い新しい職場へ行っても頑張れない。
対人関係悪化で憂鬱から抑うつ状態へとなり退社するパターンが多かったです。
子供や家族の事より自分が苦しい事から逃げる事を優先している事実に罪悪感が重くのしかかりました。
振り返ると学生時代のアルバイトからずっと、ほぼ対人関係で仕事を辞めている自分が見えました。
それと同時に鬱や不安障害のお薬を服用しても効果が感じられない事への疑問も湧いてきました。
その事を心療内科で伝え改めて診察してもらったところ、鬱の根本に、社交不安障害があり、そのまた根本には発達障害がある。なので鬱や社交不安障害が改善されないと。
ここで、初めて私は発達障害という診断をうけることとなりました。
診断されてから
発達障害の知識は元々そんなになかったのですが、どういうものか知るにつれて、以下の幼い頃から感じていた違和感などの辻褄があってきました。
日常生活で感じていた事
- 部屋が散らかっても片付けれない。
- やらないといけない事を先延ばしにしてしまう。
- 何かをしようとすると、他の事が気になり、そちらに意識が行く、そしてまた他のことが気になりだす。
- 不注意が多く、うっかりミスが多い。
主なものは、こんな感じで、代表的な多動(じっとしてられない)などは無かったので自分は発達障害とは思っていませんでした。
- 部屋が散らかっても片付けれない。
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昔から片付けられない、散らかった部屋でした。
小さい頃は親が片付けてくれていましたが、思春期から部屋に立ち入らせないようになり、そうなるとぐちゃぐちゃで足の踏み場もない部屋になっていました。
shindoiwana実は片付ける気はあるんですけど、先延ばしと、意識が他にいくという特性とが絡み合って結局片付けられていないという感じです。
なので、ごく稀に片付ける事もあるのです。
同じようにPCのデスクトップや会社のデスクなども散らかり放題でした。 - やらないといけない事を先延ばしにしてしまう。
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先程の片付けをはじめ、何事ももう少ししてからと思う傾向があります。
shindoiwana日常生活のお風呂や歯磨き食事などから役所等の手続き、仕事でやらないといけない事を後回しにしがちです。
あと、社交不安障害の不安や緊張から逃げたいも重なり報告も先延ばしになる事が多いです。 - 何かをしようとすると、他の事が気になり、そちらに意識が行く、そしてまた他のことが気になりだす。
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外出しようとしてもスムーズに出かけられない事があったりします。
shindoiwana例えば
1️⃣家を出ようとすると鍵がない
2️⃣鍵を探しているとガスを止めたか気になる
3️⃣そういえば…と冷蔵庫の中身が気になる
4️⃣出るついでにゴミ出ししようと思う
5️⃣鍵がないことを思い出す
社会人になってから困った事
- 整理整頓が出来ない
- 不注意・うっかりミス(注意欠乏)
- 脳内多動
- 整理整頓が出来ない。
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机の上に書類をどんどん積み重ねたりするので、いざ必要な時になかなか見つからなくて効率が悪い。
PCのデスクトップも同様ファイルが散らばりすぎて、探すのに時間がかかる。
置き場がない状態で整理しようとするが、まとめ方が下手で書類はどこへまとめたかわからず、PCのファイルもどこのフォルダへ入れたか分からなくなり、まとめる前より効率が悪くなったりする。
shindoiwana1️⃣整理する時のルールを決める。
2️⃣そのルールに従って物のお家(置き場所)を決める。
3️⃣その場所にシールなど貼り付けて目で確認できるようにする。 shindoiwanaこういう方法でなんとか頑張ってみたりしようとしました。
ただ、私の場合、後でもいいかとか先延ばしや他のことが気になり最終的にはぐちゃぐちゃになります。 - 不注意・うっかりミス(注意欠乏)
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冷静に考えればわかるような事をミスしてしまう。周囲からなぜ?と思われるし、自分でもなぜ?となる。
思い込みが激しい部分もあり、ミスした事を全く気付かない。
shindoiwana頭の中で、あれは、これはと、どんどん連想ゲームのように意識が飛んでいったり、仮想会話が始まったりで集中できなかったり、不安障害の緊張も重なり注意欠乏と一言でまとめられないと思う。
一番大きなミスは経理の時に、送金ミスで不渡を出し会社を潰しそうになった事。
後は仕入れ値より安く見積もりを出して赤字で販売しないといけなくなったり。
車の運転中も上の空で事故を起こしかけたり、ぶつけたり。見てるつもりで見ていないなど。 - 脳内多動
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集中したいのですが出来ないことが多いです。
shindoiwana頭の中で連想ゲームがずっと続いています。
連想ゲームなので、次から次へと考えが移り変わり最初に考えていたことを忘れたり、最初に考えていた事を思い出すのに時間がかかります。
結果として文章作成や集計、見積もりや請求書色々な業務を進める事が遅くなりがちです。それに輪をかけて社交不安障害での緊張なども加わる為スムーズに業務を進める事が難しいです。
実際働いてみてどうなのか
ギリギリ出来たりします。
- 社会人として
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40代から10年以上、経理・製造・配送・営業・施工・WEB制作と転々としました。
shindoiwana私の場合、面接の時から定型発達の方のように振る舞う擬態化をして、仕事も背伸びしてギリギリ最低ラインまで届いたりする事が7割位あったと思います。
- 継続できるか
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伸び代がない状態
shindoiwana業務内容は精一杯頑張っても諸先輩型から見て最低ラインなので、成長しないやつ、能力がない、怠けてるなどと思われがち、並行して不注意のミスも出てくるし、社交不安障害の緊張で固まったりで居場所がなくなってきて居心地が悪くなり、更に擬態化の疲労も重なり疲弊してしまい、結果継続が困難でした。
まとめ
ADHDとしての生き方
ADHDと言っても人それぞれで、私の場合不安障害もありますしHSP気質でもありASDの疑いもあります。
仕事の例でも不安障害で1人でコツコツする仕事が向いていたとしても不注意傾向があるのでミスを垂れ流してしまう結果になる。
チェック機能のある職場では反対にチェックされ指摘される事や複数人での業務は不安障害で辛く耐えられなくなってくる。
自分の特性をよく観察して出来ることを探している途中ですが、今現在下記のお仕事はADHDの方にはお勧めできないと考えています。
1️⃣人命に関わる仕事
2️⃣お金を動かす仕事
お薬などで脳内多動や衝動を抑えられるのなら良いのですが、そうでない場合、うっかりで命を奪う事や巨額の損失をおこしてしまう可能性が高い。
私の場合ですがチェック機能(二重チェック)があり、マニュアルを確認しながら作業ができる環境が必要だと思います。
ちなみにこちらでAI(ChatGPT)に働き方を尋ねてみました。